いくつもの残像 3

 

むずかしい言葉が聞きたいわけじゃなかった

 

わたしのこの感情を

言葉にしてしまわないで

形あるものにしてしまわないで

 

心の中のいろんな形をした棚に

たくさんの感情を詰め込んでいくような

そんな生活を送ってた気がする

 

多くはないけど本も読んだ

人よりすこし人の気持ちには敏感だった

言葉や態度にはださないけど

いつもどこか関わる人をすこし馬鹿にしていて

もう自己嫌悪にも飽きてきた

 

こんなこと考えれば考えるほど

単純で素直な感情に泣いてしまう

 

生きてればいいことあるね

 

あぁ、こういうの

こういうのが聞きたかったんだなって

ほろほろ泣いた日

 

2019.4/1